社会環境コミュニケーション

「社会環境コミュニケーション」とは、人々の社会、環境、次世代への想像力を豊かにするためのコミュニケーションです。企業、行政、市民、研究者、政治家など各主体が、諸課題の解決に向けて、さまざまな利害関係者と共有すべき情報や意見の受発信と対話を行い、人々の社会、環境、次世代への想像力を豊かにすることで、部分的・一時的な最適ではなく、全体的・長期的に最適な方策や態度・行動を導くための活動と定義することもできます。

人類史的に持続可能な未来を考えれば、現世代の我々にはいま、自然生態系と調和して発展する将来世代にとって維持・更新が可能な社会”Eco-harmonic Renewable Community”を地域レベル、国レベル、地球レベル、それぞれで構築していくことが求められています。 そのためには、将来世代にとっての資源の維持・増大、環境負荷を低減する方向での経済発展、社会経済的格差是正による人間性の発揮などの条件が満たされる必要があると考えます。 しかし、残念ながら、今日の資本主義社会ないし市場経済社会に起こっている事態は、逆の方向に進展しています。そこに、部分最適と全体最適の矛盾を克服するための「社会環境コミュニケーション」の必要性が見出されます。 行政や事業者がすでに行っているコンセンサス会議、ステークホルダーダイアローグ、まちづくり市民会議、リスクコミュニケーション、ラウンドテーブルなどの試みも「社会環境コミュニケーション」の事例です。

ノルドは、社会環境の実態及びそれに対する各主体の認知を調査研究で明らかにし、問題構造を分析するとともに、コミュニケーション目標を定め、多様な人々の参加と彼らの社会環境リテラシーを高めるインタープリテーションやファシリテーションサービスを提供し、効果的な「社会環境コミュニケーション」を支援いたします。

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